私の勤め先は親と同居する同僚が多く、遺品を整理するなら業者に任せた方が良いとのアドバイスを何度か受けたことがあります。祖父が亡くなり遺品の整理をするようになったのですが、アルバムを見ると懐かしくなり、祖父愛用のモノに触れるとまだ使えると思い、なかなか遺品を整理が進みませんでした。自身が遺品を整理する立場になって、ようやく同僚のアドバイスを理解できるようなり、ネットで調べた遺品整理専門業者に依頼することにしました。祖父の部屋は6畳、そのため引越しなら2時間程で済むところを、業者さんは長年の経験から遺族に残すものと破棄するものを区別するため、6時間ほど掛かりました。
残すものはダンボール2箱、破棄するものは5箱、破棄するものを確認しますか?と聞かれましたが、見てしまうと思い出してしまうため、見ずに処分をしてもらいました。残すものが入ったダンボールも、中を見てしまうと処分するものを想像してしまうため、残すものが入ったダンボールも中身を見ずに、そのまま押入れに保管してあります。傍からすると女々しく思われるかもしれませんが、女々しいのは祖父譲り、あの世で祖父は頑張ったなと微笑んでいると思います。