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現金主義も考え物、大変な遺品整理

遺品整理や片付けの中でも、ゴミ屋敷状態の住まいの場合は特に大変だとよく聞きます。単にモノの数が多いというケースはまだましで、故人が病的に「何でもかんでも収拾してきてしまう」「あからさまなゴミ、不要品であっても捨てる事ができない」ような状態だった場合は、片づける際にも相当の覚悟がいるようです。

また、ざくざくした現金主義の人の場合も、別の意味で大変です。これは知人の体験談なのですが、独り暮らしをしていた親戚筋の人の遺品整理を手伝ったら、部屋のここかしこに現金(千円札や小銭)があるのでおかしいと思いはじめました。

空き巣対策なのか何なのか、大切なお金だろうにまとめて置くことをせず、多くても数万円単位で色々な場所に隠してあったのです。何冊かあった本の中にはしおりのように一万円札、電話帳にすらはさまっているので知人は驚愕しました。銀行を信用せず、手持ちのお金をほとんど現金で自宅に置いていた男性でしたので、何を捨てるにも慎重にならざるを得ず、整理作業にものすごく時間がかかったそうです。